2019年09月23日

【Dr.Martens】ドクターマーチンの靴底交換

【Dr.Martens】ドクターマーチン




【Dr.Martens】ドクターマーチンの靴底交換






言わずと知れたこちらのブーツ。
AIR WEAR社のエアークッションソールによる独特の履き心地の良さと、そのハードな佇まいから1960年生産当時からワークブーツの概念を越えて、若者のファッションカルチャーと結びついた画期的な靴ブランドがこのドクターマーチンなのです。




今ではメイドインイングランドとして知られているこのソールも、実は第二次世界大戦時、ドイツ軍に属していたクラウス・マルテンス(Martens)医師が事故で痛めた足に空気が含まれるソールでその痛みを軽減するアイデアを実現させました。その開発秘話として、ドイツ軍の飛行場に廃棄されたタイヤを買い取り、靴の甲にソールを縫い合わせるグッドイヤー製法ではなく、熱圧着する製法を用いたところパーツ間に隙間がなくなりキレイで丈夫な底がつけられることとなったのです。※実はこの後、このやり方が麻薬密輸業者に利用されることになってしまう。。。
開発された1960年から1990年代のスニーカーブームに至るまで長い時間をかけてドクターマーチンは若者を中心に愛されていったのです。



【Dr.Martens】ドクターマーチンの靴底交換






現在、イングランドとその大多数をタイで生産されるドクターマーチン。実は日本は世界有数のドクターマーチンの販売実績を持つ国なのです。老若男女問わず、足元にはドクターマーチン。ただし、重要な問題がありました。このドクターマーチンのエアークッションソールが修理できるところがないということです。


今回私たちはエアウェア社のオリジナルソールの輸入に成功しました。

【Dr.Martens】ドクターマーチンの靴底交換


【Dr.Martens】ドクターマーチンの靴底交換





従来よりドクターマーチンのリペアには大きな問題点がいくつかありました。
オリジナル部材の調達の難しさ。そもそもの製法が修理に適応していない熱圧着製法。また、他素材の接着が難しい独特な素材。エッジの独特な加工の4つです。「ドクターマーチンのリペアをする」と決めて、プロジェクトチームを組み、私たちは2年かけてこれらすべての問題をクリアしました。こちらには書けないことも色々とありますが、純正のリペアがないことからもドクターマーチンの修理の困難さがわかっていただけると思います。



【Dr.Martens】ドクターマーチンの靴底交換






私たちは価格にもこだわり、このドクターマーチンのリペアは¥9,000+taxです。これはユーザーの大半は10代、20代の若者であるという点を考慮しました。
私たちは靴を修理して履く文化をつくっていくために、これからも努力し続けます。




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Posted by リペア工房RESH.       三越仙台店 at 19:51│Comments(0)オールソール
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