Crockett&Jones メインコレクションとハンドグレードの違い アッパー編

リペア工房RESH.       三越仙台店

2022年08月05日 10:02

こんにちは!

本日は少し趣向を変えてクロケットジョーンズのメインコレクションとハンドグレードの違いを見ていきたいと思います。

比べるのは、代表的なストレートチップの2足。


今回は、アッパーの違いを見ていきたいと思います。




メインコレクションからはコノートCONNAUGHT (写真右)

100年の伝統をもつという236ラストを使用した英国靴らしいフォルムの1足です。




そして、ハンドグレードからは不屈の名品、オードリー3 AUDDLEY3(写真左)

やや細身で甲の低い337ラスト(通称パリラスト)を使用しています。
クロケット&ジョーンズで最も有名かつ人気のモデルの一つです。





それでは違いを見ていきましょう。


一見、どちらもかなり似た作りになっていますが、最初に目につくのはつま先の形状。


 

コノート(右)は丸いラウンドトゥなのに対して、オードリー(左)はやや角ばったセミスクエアトゥになっております。






そして後ろを見ると・・・カウンターの縦のステッチ。
コノート(右)は縫い割のステッチのみなのに対して、オードリー(左)はさらに左右にステッチがかけられています。






そしてこちらはとても細かいところですが、両モデルのレースステイサイドのステッチ下部の形状に違いがありました。

コノート(右)は急カーブなのに対して、オードリー(左)は緩やかなカーブを描いています。
写真ではわかりにくいですが、現物を見るとおっ、となるはず。






最後にインソールとライニングです。

これは一目瞭然ですね。
コノート(下)はヌメ革に金文字なのに対して、オードリー(上)は黒革に型押し文字となっています。
ちなみに英国の伝統的な靴は、汗を吸収しやすいヌメ革を使用したものが多いそうです。






ハンドグレードでは、刻印に金文字が使用されています。



以上、ざっくりでしたが、2モデルの大まかな違いでした。
他にも細かく見ると微妙な違いが色々あるので、ぜひお手に取って比べてみてください!




園部

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