こんにちは。
前回に続いて、メインコレクションとハンドグレードの違いを見ていきます。
今回は・・・ソールです!
ソールは、靴の価値と表情を決定づける大事な部分です。
よーく見ていただくと、そのメーカーや靴の特徴がよく見えてくると思います。
それでは今回もこの2足に登場してもらいましょう!
メインコレクション代表、コノートCONNAUGHT (写真右)!
ハンドグレード代表オードリー3 AUDDLEY3(写真左)!
最初はソールを裏側から見てみます。
まずはコノートから
全体ライトブラウンで仕上げられています。
ソールのサイドには、グッドイヤー製法の特徴的なダシ縫いによるステッチが見えます。
そのステッチの内側をよく見てみると。。。特有のウィール(模様)が当てられています。
トップリフトも見てみましょう。
クロケットといえば、ダブテイル。飾り釘は外側に5点、内側に8点、真ん中に1点。
周りはワックスを含ませたコテが当てられています。
ヒールはソールに対してしっかり大きく、どっしりとした表情です。
かっこいい!
それでは次にオードリー3です。
靴がお好きな方はすぐ見てお分かりだと思いますが、こちらは半カラス仕上げ。
前半分はライトブラウンで、土踏まずは黒く仕上げてあります。
ヒールが黒なのも特徴です。メーカーによってここは様々。
切り返しの部分のアーチも様々あります。ジョンロブなどはアーチが逆ですね。
刻印は同じところにありますが、ブランドロゴの字体がちょっと違いますね。
そして、こちらもグッドイヤー製法ですが、縫い目を隠すヒドゥンチャネルという仕様になっています。
ダシ縫いを掛ける前に表層の革を切って起こしてから縫ってまた起こした革を戻すというものですが、
さすがハンドグレード、一度革を起こしたことが分からないくらいきれいに仕上がってます。
そして見た目ではわかりませんが、ハンドグレードのソールにはオークバークソールで有名なJRソールが使用されています。
ヒールも見ていきましょう。
同じくダブテイル、同じパターンの飾り釘。
個体によって、たまに飾り釘の本数が違かったりします。意外と個性的です。
黒の場合はコテはあてられておらず、代わりに内角が落とされています。
ヒールはやや小ぶりでスマートな印象です。
とってもクール!
・・・・・・
今回も色々な違いがみられました!
次回は第3弾、コバ、ウェルト編をお送りいたします!
今回もお付き合いいただきありがとうございました!
園部